お箏(琴)の取り扱い

楽器の表面の保護

お箏に、手ぬぐいやタオルを挟んでいるのを見たことはありませんか?
「腹巻き」と呼ぶ人もいますが、正式名称は定かではありません。私は楽器屋さんに教えてもらいました。
お箏の絃は強い張力で張られているので、柱を外したあと何もしないでいると、いつのまにか木の表面に、押しつけられた絃の跡が付いてしまうのだそうです。
福田優子箏(琴)教室|箏(琴)の表面の保護
せっかくの楽器に傷がついたら大変!
大事なお箏には腹巻きを!

 

箏袋・箏カバー

箏袋や箏カバーに入れっぱなしにしておくと、たまに湿気で楽器の表面にカビが生えることがあります。カバーにしまってある楽器は数か月に一度は中を開けてチェックしましょう。

 

糸締めの頻度

演奏会の前には必ず弾く曲の調弦に合わせて糸締めをしましょう。
弾く頻度にもよりますが、本番1ヶ月前~2週間前くらいがベストです。
あまり直前に締めると楽器の感触に慣れないまま本番を迎えることになり、あまり早く締めすぎると練習しているうちに一番良い状態を過ぎてしまいます。

 

演奏会がない場合でも、1年に一回は糸締めすると良い音で気持ちよく練習できます。懐具合と相談してみましょう。

 

柱は練習が終わる度に外した方が良いのか

ピアノと違って箏は準備が本当に面倒です。
柱をかけっぱなしにしていると絃が伸びてユルユルになり音も悪くなるので、練習の度に柱を掛けて調弦し終わったら外すのが理想です。
そうは言っても調弦にとても時間がかかる人や練習時間が確保できない人は、時間が足りなくなって気ばかり焦るでしょう。
「本当は柱をかけっぱなしにしておくのは良くない」とだけ覚えておきましょう。